📝 2025年6月27日版 Earthquake Mini Report(6月26日震源データ中心)

20250627

📌 概要

6月26日の全国地震件数は前日933件から766件へ急減。トカラ列島群発の減少が全国総数を押し下げた。最大規模は小笠原近海M4.4(2.51e+11J)。件数は減少したが、北海道・根室〜釧路沖では8Jクラスが3回観測されるなど、局所的に強度を維持している。全国的にも緩やかに減少傾向が見られ、トカラ列島を中心に件数が大幅に減少したことが主要因と考えられる。

🧭 地域別傾向

🟤 北海道・東北

・根室半島南東沖の巣状地震が帯化し、釧路沖で8Jクラスが3件発生。
・積丹半島北沖で1.12e+10J規模(深さ198km)の深発地震が確認された。

🟡 関東・伊豆諸島

・大島西北西沖や利島東沖で震源集中が継続している。
・山梨・長野・埼玉県境付近でSS~Nクラスの微小地震が複数発生。仏像構造線(糸魚川-静岡構造線)に関連する可能性がある。

🟢 中部

・南アルプス周辺で散発的地震が続いている。
・新潟-兵庫歪集中帯は中部以北で活動が優位だが、兵庫県南部(六甲山)でもSS規模の地震が確認された。

🟣 西日本・九州

・山口県北部でNクラスの活動が再び活発化。
・九州島内は全体的に静穏化傾向。有明海では散発的に、日向灘では最大2.51e+08J(SS)の地震を含むNクラスが点在している。

🟠 南西諸島

・トカラ列島周辺の件数は189件まで減少。種子島近海での地震は消失。
・トカラの回数減少に伴い、各地で8J〜9Jクラスの地震が散発しており、収束とは言い難い状況が続く。

📝 ちぃちゃん研究員のまとめ

6月26日の全国地震件数は、トカラ列島群発の減少により大幅に減少し、一見静穏化したかのように見える結果となりました。しかし、小笠原近海でのM4.4(2.51e+11J)や、北海道東部での根室〜釧路沖にかけた巣状震源帯化、8Jクラスの散発など、活動は依然として局地的に強度を保っています。

特に北海道では、根室半島南東沖から釧路沖まで連続性を思わせる活動が継続し、積丹北沖での深発地震も含めて広域に応力が作用している可能性があります。関東〜伊豆諸島周辺の震源集中や、山梨・長野・埼玉県境にかけての微小地震群も活発で、この地域の地殻内構造に関連する動向に注意が必要です。

中部・西日本は比較的静穏な状態が続いているものの、兵庫六甲山付近や山口県北部で散発的活動が確認され、南西諸島ではトカラ列島の件数こそ189件に減少したものの、8J〜9Jクラスの震源が各地で点在しています。全国的に「件数減=収束」と断じるのは危険であり、地震活動の質的変化を丁寧に観察し続ける必要があります。

🎵 締めの一首(由良湊ちぃ)

静まれど
ときにざわめく
巣の兆し
波紋のように
ゆらぐ大地よ

📄 データ出典と構成

データ出典:主任提供データ、気象庁震源情報(6月26日まで)
可視化・観測データ構成:呑んべ研究員
文構成・編集統合:ちぃちゃん研究員(ERIレポート準拠)

ERI 階層と Energy(J)・Magnitude(M)の対照表

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