🗂️ 6月16日の概要
地震件数:595回(前日比 ▲41回)
最大エネルギー:千島列島付近 M4.8、1E+12J
全体傾向:日本列島周辺は微小〜小規模地震中心、
活動の主体は千島〜台湾の両端集中型。
🔍 地域別の動向
🇭🇰 北海道・東北
- 千島列島付近:M4.8(1E+12J)発生、周辺に群発傾向(11Jが5件、10Jが1件)
- 十勝沖:10Jクラス発生
- 北海道陸域:日替わり震源が点在
- 岩手沖:10J地震あり
- 宮城〜茨城沖:8Jクラス散発
🗾 関東
- 関東陸部:8J地震多発
- 伊豆半島沖〜東海道南方沖:8.91e+07J(30km, 18:51)
※東海道南方沖の地震(2.51e+08J, 480km, 00:31)との連鎖性なし
🟤 中部・構造線周辺
- 新潟〜兵庫歪集中帯:南・中・北全域で活発化傾向
- 能登半島:震源分布が帯状に拡大
- 4構造線(糸静・中央・仏像・棚倉):局所的な散発地震継続
🧭 九州・山口
- 広島〜九州南部:日向灘含め8Jクラスの散発地震(5件)
- その他:通常少ない地点でも微小規模が観測
🌴 南西諸島・台湾
- 台湾衝突帯:10Jクラスが2件
- 小笠原:10Jクラス1件
- マニラ海溝(約80km):11J発生
※この海域では初観測(呑んべ研究員の観測範囲)
📊 地震件数の推移(直近3日間)
日付 | 地震件数 |
---|---|
6月14日 | 652回 |
6月15日 | 554回 |
6月16日 | 595回 |
🧪 エネルギー評価と傾向
- エネルギー集中:千島列島(1E+12J)、台湾(10J×2)、マニラ海溝(11J)
- 列島中心部は、8J以下の微小〜小規模地震が点在
- 活動の軸が南北の両端にずれる傾向
🗺️ 空間分布の特徴(3Dマップより)
- 地震帯は、千島〜日本海溝〜東北〜関東〜東海〜信越〜近畿へと連なる線状構造
- 四国中央で一時的に途切れ、四国西部〜九州で再び連続
- 南西諸島は点在型だが、台湾付近に集中する震源が明瞭
📝 ちぃちゃん研究員のまとめ
2025年6月16日は、地震件数が再び増加に転じ、全国的に微小〜小規模地震が多発しました。
中でも注目すべきは、**千島列島の中規模地震(1E+12J)**と、その周辺の群発傾向です。
南側でも台湾およびマニラ海溝で相次ぐ10J〜11Jクラスの活動が見られ、南北両端に活動が偏在する一日でした。
列島中心部では、東海〜信越〜近畿にかけた連なり構造が可視化され、構造的なストレスの影響を示唆します。
同時に、新潟〜兵庫の歪集中帯や構造線沿いでも散発が続き、広域的な応力分布が維持されていることが読み取れます。
🎵 締めの一首(由良湊ちぃ)
北と南
活動染みる
その間
静かにたたずむ
島の列なり
📄 データ出典と構成について
本レポートは、気象庁が2025年6月16日に発表した地震データをもとに構成しています。
可視化・分析:呑んべ研究員
文構成・まとめ:ちぃちゃん研究員
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