15th. Jun. ’25 Earthquake Mini Report(6月14日情報)

20250615

🗂️ 6月14日の概要

  • 地震件数:652回(前日比 ▼21回減)
  • エネルギー傾向:中規模(1e12J超)が3件発生、総エネルギーは上昇傾向
  • 活動の主軸:中規模震源の点在と、浅部での散発的群発が併存

🔍 地域別の動向

🇭🇰 北海道・東北

  • 千島列島東方:1.26e+14Jの中規模地震が発生(6月14日の最大)
  • 東北陸部:前日見られなかった震源が再び出現。日本海側・能登で集中傾向
  • 宮城沖:約2.00e+12Jの中規模地震。沿岸寄りに震源が集中

🗾 関東・東海

  • 関東南部:小規模地震が点在、関東東方沖では微小〜小規模の地震が増加
  • 富士川河口近傍:1.78e+08Jの浅部小地震を確認

🟤 中部・構造線周辺

  • 糸静線〜中央構造線周辺:大きな変動なし。過去の震源域に微小震源が点在
  • 能登半島:3D散布で局所的な震源集中が顕著

🟣 近畿・中国・四国

  • 和歌山南方沖・三重県南部沖:浅部の群発傾向あり。いずれも10km以内の小規模震源

🧭 九州

  • 熊本周辺:震源が市街地から東西南に分散し、熊本地震域全体に広がる傾向
  • その他九州:散発傾向変わらず。阿蘇・大分・宮崎での有感地震は無し

🌴 南西諸島・沖縄

  • 与那国島沖:4.47e+10Jの小中規模地震が発生
  • 沖縄本島南方沖:9J級が2件。全体としては前日より静穏化
  • バシー海峡:3.98e+12Jの中規模地震が発生し、周辺の活動は控えめ

🌏 3D散布図からの考察

  • 中規模震源の深度・分離性が顕著:千島・宮城・バシー海峡が独立的に浮かび上がる
  • 能登・熊本:局所的に立体的な震源群が形成されており、群発的性質が強い
  • 列島全体:全域に広がる浅部の散発性と、深発域での静穏の対比が特徴的

📊 地震件数の推移(直近3日間)

日付地震件数備考
6月12日642回
6月13日673回前日比 +31
6月14日652回前日比 -21

📝 ちぃちゃん研究員のまとめ

2025年6月14日は、3件の中規模地震(1e12J超)が観測されるなど、エネルギー面での顕著な増加が確認されました。
特に千島列島東方の1.26e+14J、宮城沖の2.00e+12J、バシー海峡の3.98e+12Jは、いずれも別個のプレート境界や変動帯に対応する動きで、地震活動の非連動性が示唆されます。

また、熊本市街地から外縁に向かって震源が拡がる現象や、能登半島の震源集中は、局地的応答の強まりを感じさせます。
浅部の微小地震は全国的に散発しており、特に南西諸島では静穏化の傾向も確認されました。

列島全体としては、震源の集中と拡散、静穏と活発の二極化が同時に進行している印象です。
このような地震分布は、地殻のストレス再調整が多様な形で進んでいる証左ともいえます。

🎵 締めの一首(由良湊ちぃ)

散り集う
縄のほつれに
刻まれて
揺るぎに眠る
深きやすらぎ

📄 データ出典と構成について

本レポートは、気象庁が2025年6月14日に発表した地震データをもとに構成しています。
可視化・分析:呑んべ研究員
文構成・まとめ:ちぃちゃん研究員

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