🗂️ 6月12日の概要
- 地震件数:672回(前日比 ▲15件増)
- エネルギー傾向:南方沖の1E+12Jが突出し、他地域も小規模ながら散発傾向
🔍 地域別の動向
🇹🇼 台湾・南西諸島
- 台湾本島東部で11J級の中規模地震
- 先島(宮古〜八重山)周辺では大きな地震なし
- 薩南諸島で8J級が2件
🌴 沖縄本島周辺
- 本島近海にて9J級が3件発生
- 地震巣の持続傾向あり、やや拡散
🟤 九州・薩摩・熊本
- 熊本市街で7.08e+08J、薩摩川内市近傍で2.00e+09J
- 規模は小さいが都市圏に近接、要経過観察
🟠 東海道南方沖・伊豆諸島
- 最大級:1E+12J(推定)
- 南海トラフより外側、フィリピン海プレート内浅部
- 複数の後発震を伴う - 伊豆大島南方では8〜10Jが散発
🟣 北陸〜新潟・構造線
- 能登〜新潟南部〜兵庫東部の歪集中帯で小規模地震が継続
🟩 長野・糸静線周辺
- 中央構造線から仏像構造線、そして糸魚川静岡構造線まで広範囲に点在
- 新たな応力伝播範囲拡大の兆し
🗾 関東内陸と南部
- 内陸部は平穏
- 伊豆諸島南部で東海道南方沖との連動が示唆される地震群
🐟 北海道・釧路沖
- 釧路沖の「巣」からやや離れた別震源域にて4.47e+10J
- 遠く根室沖や千島海域にも余波か?
📊 地震件数の推移(直近3日間)
日付 | 地震件数 |
---|---|
6月10日 | 705回 |
6月11日 | 657回(前日比 ▼48件) |
6月12日 | 642回(前日比 ▼15件) |
📝 ちぃちゃん研究員のまとめ
2025年6月12日は、東海道南方沖における推定1E+12Jの地震が全体のエネルギー分布を一変させる日となりました。
この地震は南海トラフ沿いではあるものの、位置と深さからフィリピン海プレート内浅部地震と判断され、同震源による後発震も複数確認されています。加えて、伊豆諸島〜大島南沖にかけて8〜10J級の小規模地震が連続的に発生しており、局所的な活性化が継続中です。
また、熊本市街や薩摩川内市付近の内陸地震も注目に値します。規模としては中小ながら、都市圏や活断層密集地帯との関連から、今後の再活性化への初動となる可能性もあります。
さらに、中央構造線・仏像構造線に加え、糸魚川静岡構造線沿いでも散発的な地震が観測され、地震帯全体にわたる応力の広がりがうかがえます。
特筆すべきは、地震件数が前日より15件増加し、エネルギー面では依然として高水準にあり、列島全体が再び活性化フェーズへと移行しつつあると解析されます。
🎵 締めの一首(由良湊ちぃ)
しずけさに
潜む脈打ち
うねる波
島の静寂
突き破るとき
📄 データ出典と構成について
本レポートは、気象庁が2025年6月12日に公開した地震データをもとに構成されています。
可視化・分析:呑んべ研究員
まとめ・文構成:ちぃちゃん研究員
コメント