
2023年46週〜2024年42週までの箱ひげ図による定点新規感染者数分布推移図について
第10波と第11波の推移を見ることが出来ます。
10波では初期に外れ値が見られたものの、ピーク時には幅はありますが、極端な外れ値が見られませんでした。
一方、11波では初期から著しい外れ値が見られピークに向かって、複数の自治体が外れ値となっています。ピーク時には定点新規感染者数に大きな幅が見られました。そして、現象に向かい一時的に増加に転じたものの、ゆっくりと減少・収束へと向かっているようです。
42週は最小値は減少したものの、最大値の増加が見られます。めっきり秋めいてきて、気温が下がっていますので、今後の推移に注意が必要と考えられます。

2023年19週〜2024年42週、いわゆる第11波の箱ひげ図による定点新規感染者数分布推移図について
11波はこれまでと異なり、初期の定点新規感染者数の外れ値となったところが多数見られたものの、ピークを過ぎるとその傾向は無くなりました。
ピークが早かったのでふた山になるかと危惧しましたが、若干の増加は見られたものの、1週のみで下降に転じ、そのまま減少が続いて 1 を切る(インフルエンザでは流行期脱却となる)自治体も出ています。その一方で最大値が前週よりも増価しておりますので、この先の推移がどのようになるかは???

2024年42週全国定点新規感染者数マップについて
定点新規感染者数は、全都道府県で 5未満となっていて、1未満の自治体も7自治体見ることができます。
これまでの傾向から、1未満になることは難しいのでは無いかと考えていましたが、インフルエンザと同等と考えると、1未満は流行期脱却とされますので、とても良い傾向であると言えるのではないかと思います。
1未満のところがあれば、その一方で高止まり(5以上・仮)は見られないものの、2以上のところが多数を占めており、今後どのように推移していくのかが気になるところです。

2024年42週全国定点新規感染者数増減マップについて
全体的に微減傾向が多数を占めており、収束しつつある状況がここ数週続いているように思われます。
横ばい、微増の自治体も出ていますので、これからどのように変化していくかの見極めは難しいところです。

北海道・東北地方各自治体の定点新規感染者数の 2024年19週から42週までの推移グラフについて
全国の定点新規感染者数とは当然異なった推移となっており、全体的にピークが2度見られ、全国の傾向とは異なり、第1のピークよりも第2のピークの方が高くなっています。
全体的に収束しながらの減少を見せていましたが、北海道は39週以降高止まり、岩手は42週で増加を見せています。定点新規感染者数については、全数ではないので一時的な増加ということも考えられます。

関東地方各自治体の定点新規感染者数の 2024年19週から42週までの推移グラフについて
第30週前後に第1のピークが見られ、その後第2のピークが見られたものの、自治体ごとに異なる様相を見せております。
東京都は第一のピーク直前から、関東地方では最低値を取っています。
全体的に下降収束傾向をみせており、1を切るまで減少するかどうか(インフルエンザでは流行期脱却)、そのようになれば良いと思われます。

中部地方各県の定点新規感染者数の 2024年19週から42週までの推移グラフについて
第30週前後に第1のピーク、その後第2のピークが概ね見られており、関東地方同様に収束に向かって減少傾向が見られます。ただし、収束傾向が高い6自治体グループと低い4自治体グループに分かれています。福井県が横ばいになっており、そろそろ底つきという状態になるのかも知れません。

近畿地方各自治体の定点新規感染者数の 2024年19週から42週までの推移グラフについて
第30週前後に第1のピークが見られますが、第2のピークは低いものもしくは見られない傾向にありました。概ね収束に向かい、第42週で達成したと見ることが出来そうです。
このまま増加に転じること無く推移すれば良いのですが、第41週で最小値だった和歌山県が増加して第42週では最大値となっているところが、第43週ではどのようになるかが気になるところです。全体としては、第11波に入る前の底値よりも低くなっています。

中国・四国地方各自治体の定点新規感染者数の 2024年19週から42週までの推移グラフについて
第1のピークが第30週前後、第2のピークが第34・34週に見られるところもありますが、ピークがずれたり無かったりと、自治体ごとに異なった推移が見られます。
全体的には、収束へと向かっておりさらなる減少が期待されますが、第42週で増加に転じた自治体があることから、そろそろ底値になりつつあるとも考えられます。

九州・沖縄地方各自治体の定点新規感染者数の 2024年19週から42週までの推移グラフについて
沖縄は第11波が早く起きて、九州島内とは全くことなった推移を見せています。他の自治体は、佐賀県を除くとピークが28〜30週となっており、他地方とは沖縄同様に異なっているところが見られます。さらに、第2のピークが見られるところが無いというのも、他地方と異なった特徴となっています。
加えてこれぞ収束と行って良いほどに、すべての自治体が 1 前後となっていて、佐賀・長崎・宮崎・鹿児島は 1 未満となっています。
各地方ごとの経過を見ると、感染流行は南から始まる傾向が見られるので、第42週が完全収束底値とならないことを願うばかりです。


COVID-19 の2024年42週の定点新規感染者数と前週増減値ヒストグラムについて
それぞれ単純統計値も示しています。
1人未満の自治体が 7、1〜2人台の自治体が30と半数以上を占めています。
このあとで 3人以上の自治体が減少して、1〜2人台になったところで、第11波は収束・底値ということになりましょうか???
増減状況は、0〜1.0人の間が39自治体となっており、微減傾向であることが明らかと考えられます。
やはり収束傾向にあり、まもなく収束・底値となるのでしょうか???


インフルエンザ の2024年42週の定点新規感染者数と前週増減値ヒストグラムについて
沖縄は早くも 2024-25シーズンとなった時点 2024年36週で、注意報が発出されるほどの流行状況となっており、41週がピークとなって今週42週は注意報解除までには至りませんでしたが、定点新規感染者数激減しております。
その他の自治体は、流行期に入ったとされるところが 6、平均が約0.75人、中央値が0.55人と、その差が約-0.2人となっており、左に偏った傾向が見られる分布となっています。
増減数は、平均が約-0.18人で、中央値が0.02人、最大値が0.0〜0.1人となっていることから、概ね正規分布と見なすことができそうです。
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